事業案内 -関東甲信越地区モデルとは?

はじめに

『厚生労働省 慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業』
関東甲信越地区ホームページにようこそ!

関東甲信越地区のホームページを通じて、8つの痛みセンターの連携、各センターと連携施設の連携などを紹介することにより、①各痛みセンターの特徴(入院治療の可否、慢性疼痛分野でも特に専門性の高い分野)、連携施設で受入可能な慢性疼痛領域や入院治療の可否などを開示して、地域のクリニックや患者が情報を共有できること、②NPOいたみ医学研究情報センター型研修会に加えて、患者や介護領域の教育のための講義や講習会などの案内を推進することを目的としています。


痛みセンターと連携機関の連携体制

1)痛みセンター間の連携

関東甲信越地域の、慢性疼痛診療体制を構築するために、中核となる痛みセンター間で十分な連携を施行する。関東甲信越は広い範囲であるが、アクセスは東京を中心に広がっている。新潟を中心とした信越、栃木を中心とした北関東、埼玉、千葉に関しても、東京・南関東からの研修会人材派遣、必要に応じて専門的な治療(専門的理学療法、ペインクリニック手技、オピオイド依存の改善、口腔顔面痛の対応)のための患者紹介や相談などを行う。
本年の研修会・セミナーの進め方に関して、特に人材育成を推進するための方策を8センターで検討する。



2)痛みセンターと連携機関との連携

各痛みセンターが、連携機関に対して慢性疼痛診療教育の普及と人材育成を推進することで、①痛みセンターへの紹介適応患者の選定 ②関連機関が地域の慢性診療を担う ③慢性疼痛診療に関する地域ネットワークの構築 などを行う。



3)慢性疼痛診療における地域連携

8つの痛みセンターと連携機関は、すでに医療連携システムが院内で構築されており、 そのネットワークを活用することで、他の医療施設との連携や研修会の開催を推進する。また、疼痛領域の学会(日本疼痛学会 日本ペインクリニック学会、日本慢性疼痛学会、日本運動器学会 口腔顔面痛学会 日本腰痛学会 日本緩和医療学会など)のネットワークを活用し、 地域での慢性疼痛診療クリニックと、連携機関、痛みセンターの連携体制(紹介、治療、逆紹介)を構築する。東京地区においては、大学病院が多く存在する地区であり、各大学病院の医療連携ネットワークによるピラミッド型の医療連携の構築が成立しているため、連携施設の大学病院や連携していない大学病院などへの協力を求めることで、慢性疼痛患者がより適材適所の痛みセンターへ、必要時に紹介できる医療連携システムの構築をめざす。一方で、獨協医科大学病院、千葉大学病院、横浜市立大学病院、新潟大学は現在施行しているピラミッド型の医療連携の構築をさらに推進させる。さらに茨城、群馬、埼玉、信越の連携機関やクリニック以外にも各県の大学病院との連携を行い、どの地域においても適切な慢性疼痛診療の受診が可能になることをめざす。なお、顔面口腔外科領域の慢性疼痛に関しては、歯科領域とも勉強会を開催して医療連携と診療協力を推進する(図2)。



人材育成について

人材育成は、2つの目的を持って行う。第1として、各痛みセンター内で慢性疼痛診療を推進するためのさらなる多職種の人材育成、第2として、連携機関やその他連携をしていない機関やクリニックの医師・多職種へ慢性疼の教育を行うことで、各所でも慢性疼痛診療システムの推進や基本的な診療が推進していけるような人材育成を目指す。そのために、両目的に対する研修会やセミナーを開催する。第1に関しては、8つの痛みセンターから参加して知見やスキルが得られるように計画する。これらについても、医療コーディネーターを活用することで効率化を図る。

1)痛みセンター充実のための研修会やセミナー

各センターの特殊性を活かして、お互いが学びあえる専門性の高い研修会やセミナーを計画する。センター外の医師・多職種への広報も行い、多くの医療従事者が参加できる環境を整える。

2)広く慢性疼痛診療を普及させるための研修会やセミナー

連携機関やその他連携をしていない機関やクリニックの医師・多職種への教育として、NPOいたみ医学研究情報センターの教材を用いた研修会を行う。さらに、職種を問わず慢性疼痛診療の理解が深まる研修会や、国民・患者教育のためのセミナーを開催する。


セミナー / 研修会 など

1)NPO法人いたみ医学研究情報センターの教材を使用して
「基本的な慢性疼痛診療」の教育のための研修会を施行する。

内容は、生命を脅かすような有痛疾患を適切に診断することの重要性・慢性疼痛の多面的評価法・慢性痛の薬物療法(オピオイド鎮痛薬の適正使用を含む)とその他の治療法の選択・運動療法の有用性 である。 プライマリケアとしての慢性疼痛診療に必要な知識を身につけてもらい、そのうえで 難治性慢性疼痛に対する心理療法・難治性慢性疼痛に対する痛みセンターとの地域連携・コミュニケーションスキルの向上 にも焦点を当てた研修会をおこなう。 本研修会は、全センターの連携の下に各センターがおのおの施行する。

2)各大学の特色を活かした研修会やセミナー

慶應義塾大学『第3世代行動認知療法/マインドフルネス療法』
東京慈恵会医科大学『脳機能(認知や思考)と痛み』
順天堂大学『症例検討:痛みと心のカンファレンス』『慢性疼痛に対するインターベンショナル治療』
千葉大学『アスリートが抱える慢性疼痛の診断と治療』『脊椎手術と慢性疼痛』
獨協医科大学『慢性疼痛に対するオピオイド鎮痛薬の使用・薬物療法の考え方』
新潟大学『いきいきリハビリの理論と実践』
日本大学医学部附属板橋病院『小児の慢性痛の評価と治療』
日本大学医学部附属板橋病院『俳優が慢性患者役となるコミュニケーションプレー実践』
横浜市立大学附属市民総合医療センター『介護者の慢性疼痛予防:正しい介護法』
横浜市立大学附属市民総合医療センター 一般市民向け『慢性疼痛への正しい理解と対処法』